1. 粉骨
遺骨はそれが人の骨とわからない程度に粉砕し、水溶性の袋に入れて散骨する。(2mm以下といわれています。)
2. 環境への配慮
散骨の際に供されるものに、自然の中で分解しないものは海に流さない。映画などではセロファンに包まれた花束などが海に投げ込まれるシーンがありますが、多くの散骨では、花びらのみが供されています。
3. 宗教的感情への配慮
散骨する場所は、見た人の感情を踏まえ、岸や周囲の船舶から相応の距離をとり、散骨しているとわからない程度に離れた場所で行います。事業者によってはご遺族の服装等にも配慮し、平服での乗船をお願いしています。
4. 風評被害への配慮
散骨を行うことにより、周辺海域への風評被害を防ぐため、海水浴場や漁場、養殖場、また定置網などを避けて散骨を行っています。
5. 安全配慮と法の遵守
海洋散骨は海上で行われるため、当然のことながら、海上の法に従わなければなりません。航路を守ることはもちろんですが、お客さまの安全確保のため、天候の判断と安全装備の確保、旅客不定期航路の取得なども必要です。また天候によっては思い切った中止の判断も必要となります。